朝は、雨。しかも、寒い!
この雨では、竹薮の粘土質の土は重い。
土入れは中止。
しかも、朝から妙に身体がだるい!
少し、ダウン。 また、恒例の道具の手入れ。
道具類で、一番多いのが「鉈」。
正式に数えたこと無いが・・・。親父殿のものも含め20本はある。
今の時期の「土入れ」には、基本的に刃物は不要。
出かける前の関心事は、服装、手袋、長靴。 刃物はあまり関心がない時期。
しかし、不安なので・・・。
朝、出かけるとき、勝手口にある道具棚から、一番手前にある「鉈」を一本 腰袋に入れてゆく。
一日、使わないこともあるし、どの鉈を持って出かけたのか、帰宅するまで気づかないこともある。
でも、こんな時に限って、竹が自然に倒れていたりする。
「土入れ」作業の邪魔をするのだ。 そして、こんなときに限って鋸」が使えない事が多い。 鉈の出番である。
先週、大活躍した鉈。
左が、土佐「高光」、右が土佐「忠観」。
ともに、七寸 (刃長:21cm)。片刃。両方とも何時購入したものか知らない。
たぶん、両方とも「複合利器材」。 つまり、鋼材メーカーが地金と鋼をクッ着けた状態で、鍛冶屋さんに卸し、鍛冶屋さんが「カンカン」と少し鍛造整形し、普通に焼きいれ、焼き戻しを行った(だけ)の「手作り鍛造」。つまり、普通にホームセンターや金物屋さんで売っている鉈。
鋼は・・・、たぶん、青紙。 所謂、高い高級鋼。 (忠観の他の商品は青紙ばかりだし、高光もたぶん・・・青紙) こうやって、並べるまで・・・。 まったく 同じ形状だと思っていたが・・。 少し、違うねぇ。ただ、重さも、握った感じもほぼ同じ。
切れ味は・・・。
この手の鉈は、刃の研ぎ方でどうにでもなるものだが・・・。
daiの場合は、鉈には必要ないまで鋭利にしている。 産毛が切れる状態にまで鋭くし、なぜか超仕上げ砥石まで使い、地金と鋼の境が見える段階にまで研ぐ。 よく、「意味ないよ!」笑われるが・・・。 こんな状態にして道具棚に収めるのが日課。 特に意味は無い。
結果、使い出しは よく切れる。 切り倒したばかりの竹なら普通に振り落とし5cmは簡単に食い込む。 もちろん、そんなにバカでないつもりなので(最近、少し疑問)、立ち木の状態の竹を倒そうとしたり、竹を居合いのように一刀両断にしようとは思わないし、試したことも無い。
意外に、長く切れる。 さすがに「青紙」である。鋭利な刃先だが。想像するより、長くも切れる。
が、daiが現在愛用している「安養寺」(白紙 両刃)に比べれば・・・。 どうかなぁ?
竹の枝打ちが多い夏。 この片刃の鉈は、二本とも一日2回は携帯砥石で研いでいた。 「安養寺」の両刃なら一度で済む。
しかも、鋭利な刃をつけている関係か、竹の節に当たると、意外に簡単に細かい刃欠けが発生する。そして、枝が切り落とせなくなり、手首に反動が残るようになる。
面白いのは、高光と忠観で、刃欠けの状態が違う。
高光は、刃欠けと言うより、鋼が押しつぶされた感じ。忠観は、まさに細かく欠ける感じ。
そして、先が石等に当たった場合、高光は大きな刃欠けは出ない刃が崩れる感じ、忠観はポロット欠ける。
どちらも、砥石で簡単に修正できる程度だが・・・。 もしも、同じ鋼なら、焼き入れと焼き戻しの考え方の差かなぁ?
ただ、忠観の方が高光より長切れする、と言うより砥たての切れ味が長く続く感じ。どちらが、優れているかはわからんが・・・、daiは忠観の方が相性が良い。
ただ、どちらの鉈も、
携帯砥石で非常に研ぎにくい!
隣接する池の水で、鉈を左手で固定して、右手で携帯砥石をゴシゴシ。
なかなか。刃がつかないと、中腰の体勢では・・・。
イライラして、鉈を池に投げ捨てたくなる!
daiは この手の鉈が、砥にくいのは、硬い「青紙」の鋼だから、と言うより「利器材」だからだと解釈している。どちらの鉈も、鋼が地金に対して必要以上に分厚いと思う。
鋼材メーカーから送られた利器材を、ある程度伸ばしたり叩いたりして、鉈の形をせいけいするのだと思うが、たぶん 利器材は始めから地金に鋼が付いているから、地金と鋼の厚さの割合は調節できないのだろう。片刃なのだから、裏スキ部分を削れば簡単だと思うが・・・。焼入れや焼き戻しが難しくなるのかなぁ?
利器材を使うと言うことは、鍛冶屋さんにとっては、一つの作業工程を省略し、比較的量産できると言うこと。われわれ消費者にとっては、安い刃物を簡単に入手できると言うこと・・・。
まぁ、「安いものが良いもの」、「切れなくなると 使い捨て」と言う消費者サイドの要求が利器材を普及させたのだから文句は言えないね。
それに、「○代目 刀鍛冶」作 とか、肩書き一杯の腕の悪い鍛冶屋のバカのつくった、ろくでもない本割込みや鍛接刃物より、比較的、性能が均一な利器材刃物の方が商品として良かったりして・・・。
日本刀と、鉈では刃物の製造過程がぜんぜん違う気がするもので・・・。
鍛冶屋さん、間違っていたらゴメンネ!
さあ、明日は竹薮。
がんばる!
